女性化乳房の原因

偽性女性化乳房の原因は肥満、真性女性化乳房は様々な原因があります。

1.肝機能の低下による女性ホルモンの増加

正常な男性でも微量の女性ホルモンが分泌されますが、通常は肝臓で分解されています。 しかし肝機能が低下すると女性ホルモンが十分に分解されないために女性化乳房が発症することがあります

2.思春期や更年期のホルモンバランスの乱れ

思春期や更年期には、ホルモンバランスが乱れて男性でも女性ホルモンが多く分泌されることがあり、 女性化乳房になることがあります。

3.薬物摂取の副作用

下記のお薬は、副作用として女性化乳房が起こる可能性があることが知られています。
お薬が原因の場合は、お薬を中止すると数ヶ月で女性化乳房が治ることがあります。
ただしもとの病気の治療上、お薬を中止できない場合があるので、自己判断で勝手に中止せず、必ず主治医にご相談ください。

高血圧の治療薬

降圧剤の一部
アダラート、ニフェジピン、カルスロット、レセルピン、メチルドーパ
降圧利尿剤
アルダクトンA、スピロノラクトン、セララ

胃潰瘍、胃炎の治療薬

ガスター、タガメット、シメチジン、ドグマチール

強心薬

ジゴキシン

結核の治療薬

イソニアジド

水虫の治療薬

グリセオフルビン

抗アレルギー薬

オキサトミド

けいれん・てんかんの治療薬

フェニトイン、カルバマゼピン

吐き気止め

ナウゼリン、プリンペラン

精神安定剤

デパス

抗うつ薬

ドグマチール

前立腺治療薬(抗男性ホルモン薬)

プロスタール、プロステチン

育毛剤

プロペシア

4.内分泌疾患

睾丸、下垂体、副腎、甲状腺などの病気にともなって女性化乳房になることがあります。

5.特発性女性化乳房

真性女性化乳房の原因で最も多いのが、これといって原因が見当たらない特発性女性化乳房です。

  • 外見の問題
  • 乳腺のしこりの痛み
  • 乳がんの恐れ